大規模修繕工事新聞23年6月号(No.162)
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止水、防水材の専門メーカーであるカスター社は1982年の創業以来、ドイツ北部を拠点として研究開発、製造、施工及び付帯サービスの向上に努めてきました。雪や地下水といった北部の厳しい環境下で生み出された製品にはドイツ伝統の高い品質と耐久性があります。世界45カ国以上に流通経路を持ちさらに販路を拡大しています。今回は、そのカスター社の特徴的クラック防水材『ダッシュフレックス』を紹介します。アスベスト飛散のないクラック補修 Uカットでクラック補修をする際にはアスベストの飛散に悩まされます。居住者のみならず近隣からのクレームの対象となることもあります。 「ダッシュフレックス」は、Uカットを必要としないクラック防水材で、アスベストの飛散がありません。また可塑剤を含まない弾性防水材(弾性250%以上)である為、経年劣化やブリード汚染が起こりません。通気性もあり防水後の膨れの心配がありません。開口まわりのクラックコンクリート構造物の外壁で最も漏水が起こるのは開口まわりです。開口まわりは躯体の挙動が特に大きいので弾性の防水材が不可欠です。 開口まわりにはサッシ取付用の調整モルタル(詰めモルタル)と躯体の打継ぎもあるため、サッシまわりのシーリングや目視できるクラックの補修だけでは不十分な場合があります。 ダッシュフレックスなら開口まわりのクラックと打継ぎの両方を簡単に防水することが可能で、補修痕は微弾性フィラーと水性トップコートで仕上げれば見えなくなります。『ダッシュフレックス』の特徴・ Uカット不要の外壁クラック防水材(1mmまでのクラック)・250%を超す弾性により高い防水性を維持・ 可塑剤を含まないので弾性の経年低下やブリード汚染がない・ 水性塗装(微弾性フィラー+水性トップコート)可・通気性が大きく、膨れが生じない・Uカットに比べ低コスト-7 -

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