大規模修繕工事新聞23年4月号(No.160)
7/61

③アルカリ骨材反応 骨材の周囲にあるアルカリ分と骨材中の物質が反応し、膨張します。そうするとコンクリート表面に亀甲状のひび割れが生じます。また、このアルカリ骨材反応が原因で、部分的な膨張圧によってコンクリート表面が円錐形のくぼみ状となる骨材のポップアウト現象が発生します。●調査・診断・修繕方法 ひび割れは鉄筋のサビの進行、コンクリートの乾燥収縮、温度変化、水分の凍結と融解の繰り返し等により、開口部の四隅、コンクリート打継部などにさまざまな形状で発生します。 ひび割れ幅はルーペやクラックスケール等で計測し、劣化度合を判断します。 ひび割れ幅が0.2mm未満の微細なひび割れであれば、フィラー材や可とう性エポキシ樹脂を擦り込み・塗布するシール工法等で補修。0.2mm ~ 1.0mmであればUカットシーリング材充填工法、自動式低圧樹脂(エポキシ)注入工法を採用するなど、補修工法選択に反映されます。 可とう性エポキシ樹脂やシーリング材は、ひび割れの挙動に追従できる性質によって用いられます。また、0.3mm未満であってもコンクリート内部に雨水等が入り、漏水や鉄筋腐食の原因となることもあるため、-7 -

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る