大規模修繕工事新聞22年6月号(No.150)
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 工事会社の倒産等による工事中断など、万が一の際に対応するのがマンション大規模修繕工事完成保証制度です。工事の継続が不可能になった際の進捗状況、支払い済みの工事着工金・中間金を第三者機関が調査し、現場状況の金額に差異が生じた場合の損害を保証します。代替工事会社への支払いが当初の契約金額を超える場合にも保証されます。 ただし、保証料は工事会社(管理会社含む)が負担することになるので、管理組合側から工事会社に申し入れしないと、工事会社は対応してくれません。このため、制度の普及が遅々として進まないという現状があります。 工事の完成が停滞すれば責任は理事会に降りかかってきます。 そこで、全建センターのマンション大規模修繕工事完成保証制度では工事完成保証や瑕疵担保責任保険の欄等を盛り込んだ「マ老齢のママが店(スナック)をやめるというので、家人が引き継いでやると張り切っている。20数年前まで同じ街で25年間もスナックをやっていたキャリアがあるものの後期高齢者なので一度はとどめたが、決意が硬かったので協力することにした。協力といっても、開店前の店の掃除や看板出し程度しかできないが暇な時は海を眺めながら晩酌するのも悪くない。彼女の体力を考慮して、午後4時から午後9時を営業時間とした。客席が8人程度の小さな店なので人を使うほどではない。 売上もたいして期待できないので、ロスを少なくして、赤字が出てもキズが浅くすむことを主眼にした。 そこで、食材は冷凍食品を主体とすることにした。ネットの食材問屋を決め、ここからサンプル的に仕入れて、試食している。使えそうなのは、シュウマイ類、チジミ、芋餅などだ。 免許返上で車も利用できないから、酒屋も1本から配達してくれ、空き瓶も回収してくれるところに決めた。 原価計算をしてみると、水商売とはよくいったもので、利益率が一番いいのは日本酒。一番低いのがビールだ。でも、ビール(生ビールは手間がかかるしロスも出るので割愛)は、焼酎やウイスキーのように氷を出す必要がなく、瓶を出すだけなので、手間暇を考えると利益率は他の酒類と同等となる。 冷凍といえば、先日、テレビで見た、「凍眠」が気になり、さっそく取り寄せて試食した。これは、従来の冷凍とは一線を画す画期的な技術だ。横浜にあるテクニカンという中小企業が開発した技術で、パックした食品を-30℃の液体(アルコール)で冷凍するシステム。通常の冷凍庫は「冷たい空気」で冷凍するが、ンション修善工事請負契約」をすすめています。 詳しくは全建センターまでお問い合わせください。<問い合わせ先>一般社団法人 全国建物調査診断センター(一級建築士事務所 東京都知事登録第62699号)TEL:03-6304-0278 FAX:050-3142-9761E-mail: info@zenken-center.com ご相談・お問い合わせいただいた方に、最新刊小冊子「大規模修繕工事・完成保証制度のススメ」電子版を無料進呈します。凍眠は「冷たい液体」を使って冷凍する。凍眠で冷凍すると、最大氷結晶生成帯を素早く通過するため、氷結晶が非常に微細なので細胞破壊を防ぎ、解凍後も高い再現性を維持することが出来るのだという。 同社はこの装置を10年前から販売していたが、使っている企業やお店から、冷凍したものをお店で出していることが分かると店のイメージがダウンするからと、口コミで広がらず販売に苦労したという。最近、テレビや雑誌で紹介されるや、引き合いが急増し、海外まで販路が広がっているそうだ。 このところ、元気のない日本の企業の中にあって、この装置・システムは世界的に広がると思うし、かつてのソニーやホンダのようなビッグ企業に変身する期待も寄せられている。 同社は凍眠の認知度を高めるため、直営店「TŌMIN FROZEN」を横浜にオープン、ネトでも凍眠食品が買える。一流の職人が握ったという寿司もうまかったが、これは解凍する手間がややかかる。小生が今、はまっているのがしめ鯖と中トロ刺身だ。これで、スナックでの晩酌もグレードが上がった。 「凍眠」というネーミングもいいが、なによりも飲食店での食品ロスが軽減され利益率が上がるのがいい。(文:ジャーナリスト・井上勝彦/絵:吉田たつちか)-15 - 保証料は工事会社が負担することになるので、管理組合側から工事会社に申し入れしないと、工事会社はやってくれません!

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