大規模修繕工事新聞140号2021-08
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建築系設備系齢運営しているものと思われるる一一〇202185..7―■持続可能な計画策定体制の設置を マンション管理センターでは、長期マネジメント計画の策定にあたり、必要に応じて専門委員会を設置するなど、検討を行う体制の構築を勧めています。 建物の維持管理に関係する部分も多くあるので、修繕委員会等がすでにある場合は、そうした委員会を活用する方法もあります。必要なのは検討の継続性を確保することです。 メンバーについては、建物や組合運営に関して、必ずしも専門的知識を持っている必要はありません。ただし、自分たちだけの知識では十分な検討ができないところについては、適宜専門家を活用することも考えられます。竣工年築年数耐震性省エネ性能バリアフリー化スラブ厚中層EV給水管雑排水管電力浴室排水給湯設備現時点での取組課題20年後の取組課題40年後の取組課題60年後の取組課題居住者(世帯主)の中心的な年齢層による取組課題備考■本社■横浜支店■東京支店■北関東支店■東関東営業所■新富オフィスどんなマンションであれば、中長期的にどんな課題が想定されるか神奈川県横須賀市森崎1-17-18神奈川県横浜市都筑区早渕1-40-1東京都大田区東六郷1-3-10埼玉県戸田市笹目7-2-15千葉県市川市湊10-16東京都中央区新富2-14-5 5F〜1981年38年〜旧耐震基準基準なし11〜13cm耐食性が低い耐食性が低い〜30Aスラブ下配管バランス■・耐震補強・省エネ改修(断熱工事)・バリアフリー化・給水管更新(耐食管)・排水管更新(スラブ上化)・幹線改修(容量アップ)・その他性能向上改修・ 利用限界を仮設定(築70〜80年程度)・建替えまたは敷地売却・ 70歳以上の世帯主が中心的年齢層・ 時間的余裕があるため、現状理事会は活発に行われていると思われるが、後継者の育成が急がれる・ 高齢者の見守り、支援等を検討・ 耐震性、省エネ性能、設備配管の耐食性等、建物の機能を維持するための基本的な性能が十分でないため、改修費用が嵩(かさ)む恐れがある 「長期マネジメント計画」は、それぞれのマンションの将来像について「区分所有者間で緩く共有し、将来起きる事態に備えつつ、円滑な管理組合活動を実施すること」を目的としています。区分所有者間で意見を交換し合い、意識の共有を継続していくことは、今後の適切な管理運営のために極めて価値があるものと考えます。 長期修繕計画に加え、さらに大きな枠でマンションをとらえた「長期マネジメント計画」の存在が広く活用され、良好かつ適切な管理運営を行う管理組合が増加していくことを期待しています。1982年〜2000年19年〜37年旧省エネ床段差あり15〜18cmなし耐食性が高い耐食性が高い30A〜50A給湯器13〜16号・ 省エネ改修(断熱サッシ、設備改・バリアフリー化・その他性能向上改修修)・給水管更新(耐食管)・排水管更新(耐食管)・その他性能向上改修・ 利用限界を仮設定(築80〜100年程度)・建替え・ 50〜60歳代が世帯主の中心的年・ リタイア組などが理事会を活発に・ 将来の高齢化に備え、検討を始め・ 省エネ、バリアフリー化は、できるだけ早い段階で実施することが望ましい・ 給排水管は経年劣化の状況を踏まえ、予防保全的に更新することが望ましい「手引き」3p <図1>竣工年次別のマンションの傾向及び今後想定される課題新耐震基準新省エネスラブ上配管・性能向上改修(必要に応じて)・性能向上改修(必要に応じて)・給水管更新・排水管更新・ 利用限界を仮設定(築90〜100年程度)・ファミリー世帯が中心・ 子育てに適した環境作りが必要・ 理事のなり手不足が想定されるので、効率的な理事会運営や外部の専門家の活用などについて検討・ 品確法以降のマンションは、建物の基本性能が高いので、現状維持で十分・ 必要に応じて性能向上改修を検討する2001年〜2019年0年〜18年次世代省エネ段差なし20〜30cmあり耐食性が非常に高い耐食性が非常に高い60A〜給湯器20〜24号0800-888-6191

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