大規模修繕工事新聞21年9月号(No.141)
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202195☎..3事例マンション 水防ラインの設定 地上4階、地下1階、約20戸のマンション。敷地は自治体の水害ハザードマップで浸水が想定されておらず、過去に浸水した履歴もないが、道路最下点(敷地に接する道路で最も低いレベル)から300mmを設定浸水深として計画している。出入口における床面の嵩上げと止水板の設置により水防ラインを形成し、設定浸水深ではライン内への水の浸入を防止する計画になっている。駐車場やごみ置場、植栽など一部の共用施設を除く建物の大部分がこの水防ラインの内側に配置されている。解 説 排水設備を通じた下水道からの逆流防止対策 地下に設置された雨水貯留槽からポンプによって公共下水道に排水する際、下水道本管より高い地表付近に立上げてから排水することで、下水道からの逆流を防止することができる。 ただし、洪水等の発生時には、停電等によりポンプが停止した際に、下水道から排水設備を通じて、建築物の貯留槽への逆流が発生する可能性がある。●信頼・安心のホットライン。塗料のトップブランド        (株式上場一部会社)がマンション外壁改修塗料のご相談をお受けします。●「無料外壁診断サービス」も実施中。お気軽にご相談下さい。お問い合わせは多年の実績と経験を持ち、優れた技術力を誇る当社へ̶。解 説 各居室における生活排水の排出抑制措置 停電でポンプが作動せず雑排水槽・汚水槽からの排水ができなくなった場合や、多量の降雨により合流式下水道の容量が■迫した場合などは、各居室において通常どおり生活排水の排出を継続すると、雑排水槽や低層階のトイレ等の排水設備からの■水のおそれがある。 このような場合は、各居室における生活排水の排出を抑制するよう注意喚起を行い、その徹底を図る必要がある。具体的には台所・風呂・洗面・トイレの使用停止、排水が不要な携帯トイレの利用や、避難所などに設置される上下水道の利用等がある。■換気口等の開口部の浸水対策○換気口等の開口部の高い位置への設置れさ置設に置位るあのさ高な分十、しら照に深水浸定設 ・れば、洪水等の発生時における対応の状況等に左右されず、比較的確実性の高い効果が期待できる。スが重要である。関西ペイント株式会社・関西ペイント販売株式会社[マンション外壁改修塗料相談センター]これに対して、排水設備の内部に逆止弁や止水弁などのバルブを設置することにより、逆流を防止することができるが、異物が詰まり逆流を防止できなくなるおそれがあるため、排水設備の平時のメンテナンスが重要である。 また、逆止弁等のバルブが有効に作用しない場合の排水設備を通じた下水道からの逆流防止対策として、配管を想定浸水深以上の高さまで立ち上げた上、サイフォン現象による下水道管からの逆流の防止措置をとることが考えられる。敷、めたるえ与を響影なき大に画計る係に用利の物築建 ・地条件や建築計画上の制約との慎重な調整が必要となる。特に空間構成上の制約が大きい既存建築物については、活用が困難な面がある。○止水板、土嚢の設置部口開の等口気換、えま踏を等状形の地土、深水浸定設 ・の周囲で浸水を有効に防止できる場所に、設定浸水深以上の高さの止水板または土嚢を設置する。■排水・貯留設備における逆流・■水対策○排水設備を通じた下水道からの逆流防止措置ンナテンメの時平の備設水排、等かいながりま詰の物異 ・ マンションで浸水被害が多くみられるのは、1階や地下にある給水設備の揚水ポンプや排水ポンプ、またはピット式機械式駐車場やその排水設備です。洪水等により建物に浸水被害が発生し、停電が長時間継続した場合、機能継続の確保が困難となります。 停電で電力のライフラインが途絶えると、供給系統の断水、トイレ等の排水制限、エレベーターの停止、その他住戸内設備のさまざまな設備が使用不能となるのです。 すでに住んでいるマンションでハード面の水害対策(出入口等の床面の嵩上げや敷地全体の盛土等)は、大規模修繕工事時に計画に組み込むなど、容易にできるものではありません。 浸水被害のあった神奈川県川崎市のタワーマンションでは、原因調査・再発防止策検討状況の報告書をまとめ、住民有志の災害対策チームを設置しました。ハード面の対策が難しいことから、ソフト面での水害対策からすすめていくことが望ましいといえるでしょう。が物異、はに合場るす置設を弁止逆てしと置措止防流逆 ・詰まり逆流を防止できなくなるおそれがあることに留意する。http://www.kansai.co.jpマンション外壁改修塗料相談センター開設

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