大規模修繕工事新聞21年9月号(No.141)
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2 2021年も各地で大雨・台風による被害が発生しています。気象庁では「都市部周辺地域は開発が進んで保水(遊水)機能が低下していることもあり、水害被害の割合が増えている」としています。 マンションでは2019年10月の台風19号の影響で、神奈川県川崎市のタワーマンション(地上47階・地下3階)で浸水被害があり、高圧受変電施設(キュービクル)などの設備が故障。停電によってエレベーターや給水設備が長時間使用できなくなりました。 こうした建築物の浸水被害の発生を踏まえ、国土交通省と経済産業省は2020年6月、「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」をまとめました。被害事例 雨水貯留槽が満水となり電気設備に浸水 地上47階、地下3階、約640戸のマンション。大雨の影響で建物地下の電気室が浸水し、全棟停電する被害が発生した。被災当日、下水道の逆流により周辺地域で内水氾濫が発生したが、住民による土嚢の設置などにより、1階出入口や駐車場入口からの浸水を防止できた。 しかし、雨水は雨水枡を経由して地下4階相当部にある貯水槽へ流入。地表が冠水しているためポン浸水リスクを低減するための具体的な取り組み(抜粋)■浸水リスクの低い場所への電気設備の設置れす置設に置位るあのさ高な分十、しら照に深水浸定設 ・ば、洪水等の発生時における対応の状況等に左右されず、比較的確実性の高い効果が期待できる。被害が発生■対象建築物内への浸水を防止する対策 (水防ラインの設定等)○止水板の設置定設、に所場るきで止防に効有を水浸で囲周の等口入出 ・プの排水量を上回る雨水が流入し、貯水槽は満水になった。その後も流入が止まらず、地下3階床面にある貯水槽の蓋から水があふれて水位が上昇し、地下3階の電気・機械設備が冠水。これに伴って停電が発生した。 以上の被害を踏まえて、管理組合では、再発防止策検討方針の1つとして「今回のような地表冠水時の貯水槽への無制限の流入を防止することを第一優先とし、短期対策として実施する」ことを挙げており、管理会社、事業主、設計施工会社の協力を得ながら、流入管への止水バルブの設置を進めている。浸水深以上の高さの止水板を設置する。敷、めたるえ与を響影なき大に画計る係に用利の物築建 ・地条件や建築計画上の制約との慎重な調整が必要となる。特に空間構成上の制約が大きい既存建築物については、実施が困難な面がある。ンスを実施することが必要となる。○土嚢の設置人・具道な要必に置設、かほの法方置設む含を備準前事 ・員・タイムライン等を関係者間で事前に確認するとともに、定期的に設置訓練を実施することが必要となる。おに時生発の等水洪、は合場るす置設を板水止の式着脱 ・ける対応が必要となるため、設置方法のほか、設置に必要な機材・人員・タイムライン等を関係者間で事前に確認するとともに、定期的に設置訓練を実施することが必要となる。また、平時における止水板の保管スペースの確保が必要となる。○防水扉の設置、で易容的較比が整調のと約制の上画計築建や件条地敷 ・浸水リスクの低い場所への電気設備の設置が困難なケースも含め、活用可能な手法である。ナテンメに的常日、にもととるす認確に前事を法方動作 ・浸水リスクを低減するための具体的な取り組みとは…「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」より「建築物における電気設備の浸水対策ガイドライン」よりマンションの水害被害対策まとめ

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