全建文庫No.38 「管理会社の徹底研究」_試し読み
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というのが実態です。そしてここから、共通の問題提起になるわけだが、管理会社を変更したというのが2割ぐらいというとです。昨今マンション管理会社については、様々なシェアランキング等を見ても、大手の寡占化が非常に進んでいます。買収やMAで、管理会社のグループを形成しているというところが多く、実質上大手の寡占化が進んでいると言われています。結果、変更後の管理会社も結局は、分譲時点で分譲会社が提示したマンション管理業者のジャンルから選定されてるケースが予想されます。これに関しては、私どもの方にいろいろなご相談がある中で苦労してマンション管理会社をリプレースしたところが時間が経って、蓋開けたら変更する前の管理会社の方の買収があって、変更した後の管理会社のグループになる。結局は変えたのだが何のことはない数年経って、また元の管理会社のグループの傘下のところに落ち着いた、こういうように、出たけど戻っちゃったみたいなお話があります。結局はこういうことが実態としてあり得るということから考えると、マンション管理会社については大手デベロッパー系列の寡占化が進んでいるということも認識いただきたい。管理者というのは民法上の部分ですが、管理組合の代表、管理組合として良き管理をするが上でその代表として、責任者を定めるというようなもの、一般的には、理事長が居住者の代表となり、管理組合理事会の代表となって、管理全般について責任を負いながら執行していくということになるわけですが、その管理者というものがどのような方(4)管理者の選任状況    9&  

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