全建文庫No.38 「管理会社の徹底研究」
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まずは管理委託契約書です。契約に基づいた仕様で業務が行われているかの確認を行ってください。そして、営業時やプレゼンテーションの際、話に上がったことがきちんと実施されているか、その確認もそろそろするタイミングになってきます。しっかりとチェックをして、ちょっと抜けているところがあれば、改善を図る点が出てくるかもしれません。しっかりと連携を取って軌道に乗せていきましょう!管理会社変更が始まったきっかけは自由競争だといわれています。そして、管理会社変更には明確な目標設定が必要です。場合によっては、専門的な知識が必要です。そうした場合にはパートナーの選択も必要です。管理会社変更はあくまで目的ではなく手段ですので、目的意識のない管理会社変更は、意味がありません。常に基本に戻りながら、行動することが大切だということを理解していただきたいと思います。これからの管理会社の付き合い方ですが、マンション管理会社は労働集約産業であるので、人材不足の影響をもろに受けています。そして、人材獲得の困難、人件費の高騰、社員の高齢化など、問題が山積している状況です。管理組合としても上記を理解していただき、過度な値下げやサービス提供の要求は避けていただきたいと思います。とはいえ、管理委託契約書の内容をきちんと履行することは当たり前のことです。そうしたことを踏まえた上で、管理会社との付き合いを考えていただきたいと思います。今後、大手管理会社では、特に小規模マンション等については、今後管理委託契約更新を行わないケースが出てく(13)まとめ          52

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