全建文庫No.38 「管理会社の徹底研究」
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管理会社を選ぶのに1社ということはありませんので、最低でも3社くらいは候補を決めます。次に実務です。まずは管理委託契約書を準備してください。管理委託契約書には、自分たちのマンションの「仕様」が書かれています。例えば、管理員は何曜日に出て、何時から何時までやっているとか、定期清掃は年何回やっているのか、ポンプ点検は何回やっているのか、さまざまな自分たちのマンションの管理業務のエッセンスは管理委託契約書にありますので、この契約書の把握が出発点となります。契約書にある管理業務の仕様の確認をして、現在と同じ仕様でお願いするのか、または管理委託費の削減であれば、管理員の時間を短くしてみよう、掃除の回数を減らしてみよう、そうした一部仕様を変更してお願いするのか、そうしたことを理事会で協議する必要があります。候補にあげた複数の管理会社に対し、実際に見積をお願いしますが、これはいわゆるコンペ、入札です。入札において一番大切なのは仕様の確定なのです。管理組合、理事会で決めた同じ仕様・条件で、各社公平な条でお願いをしないと、例えば、A社、B社、C社にバラバラな仕様で提案をお願いすれば、みなさん仕事がほしいですから、勝手に業務回数を減らして金額を落としてきたりすることも考えられます。 金額だけでの評価にならないように、きちんと管理仕様の確定を行って、自分たち (6)管理会社候補が決まってからやること(7)なぜ管理業務の仕様がそんなに大事なのでしょうか。       48

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