全建文庫No.38 「管理会社の徹底研究」
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知識がない、損害保険入っていると言いながら、証券がどこにあるかわからない、あるいは特約を含めて、対応しているはずなのに、なんの特約に入っているのか、実は管理会社しか知らない。そして付保率を考えたときに火災があった場合、どこまでリカバリーされるのかということも全然知らない。結構こうした理事役員さんが多いんのです。それを全て知っているのが管理会社ということが、前段申し上げたような事象にもつながるということになりかねないわけです。これは財産です。ご自身の財産の内容をしっかり把握するのに、誰にはばかることがありましょうか。こうしたものについてしっかり把握することにより、例えば、火災や損害があった場合に、保険の適用においてリカバリーできるようであれば保険を利用するに越したことはないわけです。知らずに諸修繕費からこういう費用を支払ってしまっていたことになると、全く逆になるのです。小口現金が現場にある場合は出納帳を確認するなど、お金に関わることはきっちり確認することを前提にしてください。これは、昨今非常に注目される点です。水害等の災害や先ほどの火災など緊急時の対応はどうなっているのか確認しておきましょうと。地域の水害等のハザードマップや避難場所を、あらかじめ把握しておくということが要です。(6)水害等の災害や火災など緊急時の対応はどうなっているか確認する!          39

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