全建文庫No.38 「管理会社の徹底研究」
37/56

ところが理事なると、こうした共用部分全般が話題になり、問題になり管理していく対象となるということになるので、自分たちが所有している管理の部分に何があるかということを知ることが非常に重要になります。隅々まで見てもらってくださいねということを、次にする具体的な方法として、推奨申し上げています。実は管理に関しては継続されているということがあり、様々な資料はその都度必要になり、そうしたものがきちんと保管がされています。管理事務所、あるいは大きなマンションになると、集会所等に書庫があり、管理に必要な過去の情報の資料がきちんと保管がされています。必要とされるものとしては、図面や管理規約、あるいは総会等の議事録などです。これまでの管理組合の記録が整理されて保管がされています。こうした過去の経緯を知ることにより、自分たちが管理組合の歴史を自らが把握することが重要です。前述したように、理事役員の改正に伴い、全数が改選するものが多く、任期も1年ないし2年ということになるので、ご自身の任期のときだけを見がちになるんが、マンションの管理組合さんの過去の実例があって今があるということです。先例がある場合が多いです。トラブルや工事に対して、過去どのように対処したのか、広く残っている場合、あるいは資料が残っています。特に大規模修繕工事や計画修繕工事をはじめとした各種の大規模な工事は必ず資料が残っています。先例を紐解き、そこから学ぶことは多いのです。(4)管理組合に保管されている資料をしっかり見まよう!          37

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る