全建文庫No.38 「管理会社の徹底研究」
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理組合の大切な資産費用を守ることもおぼつかないことにも繋がりかねないということです。特に1と2については、輪番制で、やりたくもないのに理事になってしまったという方に関して、少なからずの本音だと思っていますので、これを機会に責めるつもりはありません。ただ、少しでもこうしたことが自分たちのための利益に繋がらないのだということも、認識していただければ幸いです。その意識を超えて、積極的に区分所有者のため、住民のための理事になるにはどうしたらいいんだと思う方には、次のメッセージをお届けしたいと思います。当事者としての意識、主体性が大事です。では、その為にまず必要なことは何か?(1)月1回の理事会の時間だけの理事ではダメだという認識を持つ!全ての始まりはこの意識を持つことからです。特に理事が交代したばかりのころです。前述したように、全数改選をする管理組合さんが圧倒的に多いということから考えると、管理会社にペースを握られないためには任期の初回から3回目くらいまでの理事会が非常に重要になります。この際、「前期からの引継ぎです」「総会決定したので問題ありません」「以前からの慣習です」このキーワードに注意をしてください。理事を安心させるため、意見を言わせないかのようなお話が管理会社から出てくることが多いのですが、このキー(2)区分所有者の為の理事になるには         35

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