全建文庫No.38 「管理会社の徹底研究」
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代表的なものでは、例えば機械式駐車場保守費あるいはエレベーター保守費、防犯カメラリース費や植栽保守費等が入ってきます。こうしたもので管理費会計の支出が構成されています。電気料・ガス料・水道料といったものは共用部分の管理等に必要なものになりますが、昨今、タワー型マンションや郊外型の大型の戸数のマンションになると、共用部分で、様々な共有のスペースがあります。集会室以外に、例えば料理をするような部屋があるとか、それから子供たちが遊べるようなルームがあるとか、タワー型マンションになるとフィットネスの施設であるとか、場合によっては温浴施設等々といったようなものも設定されている場合があります。実はこうしたものの維持管理費、あるいはそこで発生する水道光熱費といったようなものは全て共用部分の負担となるので、管理組合においては、管理費会計の支出ということで、そうしたものについての水道光熱費として表せるものということになります。すなわち、共同施設が多ければ多いほど、この電気料やガス料・水道料といったようなものの、予算措置、あるいは支払いの実情が非常に多くなります。こうしたことも、ご自身のマンションと照らし合わせてお考えをいただきたい。ここで申し上げている支出の中の管理業務委託費といわれるものが何かというと、これがマンション管理会社へ支払っている業務の費用というものになります。、管理業務委託費を管理会計の中で支払っているだけというのが、マンション管理費とマンション管理業者との、費用の内訳実態ということです。まだまだいろいろな項目が、通常では列記されることになります。例えば、排水管の洗浄費をはじめとした費用を見ると、諸修繕費と言われるような、どこかが壊れた時に計画修繕以外に突発的に直す必要がある場合については、こうした管理費会計において、諸修繕費というものを計上し、ここ        28

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